人間のミミ

というものはよく出来ていて、単純に空気の振動を鼓膜でキャッチするてだけやなくて、例えば喧噪のなかのヒソヒソ話とかも、なんがしか周波数的な特性を上手く分析して要らん成分は脳に伝えないような出来のよさなわけです。


だもんで、同じサクソフォンの音でも、自分の音は「ひいき目フィルタ」が働いてしまいます。
客観的にとらえた自分の音が聴こえるのではなくて、ホントはどんな風にしたいのかというキモチが自分ではわかるので、そーいう補正がなされた上で脳に届きます。
だから、自分が吹いてる録音を聴いて、「ひょっとしてこの部分は結構イイのかも」なんて、とんでもない勘違いをしそうになります。


ということなので、自分の音を他人が聴いたらどんな風に聴こえるかつーのは、自分にはワカラン。


ただ、録音した自分の音を、ふとしたはずみに、例えばほかごとに集中してたとかで、自分の音と意識せずにいきなり耳に飛び込んでくる時があって、そーいうときの自分の音、ていうか、自分の音だと気がつく前に聴いてしまった自分の音ってもぉ最低!!!!うっさい。うざい。きもちわるい。ムカつく。キタナイ。ヤメて欲しい。兎に角音出さないでくれ。とてもやないけどコレは楽音ではなくて騒音。
ライブやりますのでー、とか言ってもおれの音を知ってる人が誰も来んのは当たり前。知らん人か来んのはもっと当たり前w


せめて「ひいき目フィルタ」を無効にして自分の音が聴けるようになればいいのになぁ。
バッサリと諦めることも出来るかもだし。